■ アシスタント入力システム ■


電子カルテなどの入力は医師が全部行っていると、時間はかかるしストレスも相当なもの。
そこで医師の入力の補助を行えるシステムを考案してみました。
医療秘書の方に横に就いてもらい、薬の入力や検査、場合によってはアナムネの入力を 行ってもらって、自分のパソコンで確認出来るようなシステムです。
一台一台独立して稼働することも出来るので、一通りの医師の入力が終了したら、あとは医療秘書 に処方箋打ち出しやレセプトの入力を任せて、自分はもう一台のパソコンに接続し、別の新たな 患者さんのカルテを開くことが出来ます。
また、医療秘書側は医師とは別個に新患登録などを行うことが可能なので、診察室の中のパソコン 2台で、電子カルテシステムが完結。受付は会計等のみの対応で済むようになります。
しかもこの方法は単に医師の電子カルテのみならず、あらゆる方面に応用が可能です。
これは、2002年に宮崎のシーガイアで行われた「Seagaia Meeting」で、当時私が使用していた BMLの子会社であるメリッツの電子カルテ、「メディカルステーション」の問題点を提起して、 より良いパソコンの操作環境を目指し、発表した内容をもとに、下記の特許を取得することになった システムです。
-->メリッツ「メディカルステーション」と電子カルテ操作環境改善について
この特許は更新していませんので、現在、自由に使うことが出来ますが、 すでに現在ではUSBのみでさらに良い操作環境が実現出来ていますので、 この手法にとらわれる必要はありません。
なお、下の方に2014年時点の状況を写真付きで載せています。
参考になれば幸いです。
特許公開の内容は以下
出願番号: 特許出願2002−156008
出願日: 2002年5月29日
公開番号: 特許公開2003−303036
公開日: 2003年10月24日
出願人: 木村 公憲
発明者: 木村 公憲
発明の名称: パソコン入力システム

このシステムでは、パソコンがこのように2台必要です。
真ん中は、無停電バッテリーです。

左側が医師用、右側がアシスタント入力用パソコンです。
わかりやすいように、別々の画面を出しています。

アシスタント入力を医師用のパソコンにつないだところです。
左右ディスプレイで同じ画面になっています。

医師用入力システムの切り替えスイッチです。
このスイッチで、一番最初にご覧いただいた、2台のパソコン、
どちらに入力システムを繋ぐか、切り替えできるシステムです。
なお、キーボードのコントロールスイッチ「Ctrl」を2回押しても 同様の切り替えが可能です。素早く切り替えることが可能なのは、 キーボードの方だと思います。
コレガのPS/2用切り替えスイッチを用いています。

アシスタント用の切り替えスイッチの前面です。
コレガのUSB用切り替えスイッチを用いています。
電源が必要です。

アシスタント用切り替えスイッチを上から見たところ。
ケーブルがビッシリつながっています。

VGA分配器です。
パソコンから出力された画像を2つに分けています。
電源が必要です。

システムの回路図です。
画面をクリックすると大きな画面でご覧いただけます。


公開特許公報詳細内容

(書誌+要約+請求の範囲)
【発行国】 日本国特許庁(JP)
【公報種別】 公開特許公報(A)
【公開番号】 特許公開2003−303036
【公開日】 平成15年10月24日(2003.10.24)
【発明の名称】 パソコン入力システム
【国際特許分類第7版】

G06F 3/00
13/14 310

【FI】

G06F 3/00 A
13/14 310 D
【審査請求】 有
【請求項の数】 3 
【出願形態】 OL
【全頁数】 6
【出願番号】 特許出願2002−156008
【出願日】 平成14年5月29日(2002.5.29)
【優先権主張番号】 実願2002−1344(U2002−1344)
【優先日】 平成14年2月5日(2002.2.5)
【優先権主張国】 日本(JP)
【出願人】
【識別番号】 302004388
【氏名又は名称】 木村 公憲
【住所又は居所】 福岡県北九州市小倉南区下貫1丁目5番6号
【発明者】
【氏名】 木村 公憲
【住所又は居所】 福岡県北九州市小倉南区下貫1丁目5番6号
【代理人】
【識別番号】 100090697
【弁理士】
【氏名又は名称】 中前 富士男
【テーマコード(参考)】
5B014
【Fターム(参考)】
5B014 HC13

【要約】
【課題】  特別なソフト等は使用せず、パソコンの機能を活用して、2人の作業者が 複数のパソコンの入力作業を行えるパソコン入力システムを提供する。
【解決手段】 画像出力を2分する画像出力分配器15、16を備え、キーボード26、 34及びマウス27、35についてそれぞれ同時に入力可能な種類A及び種類Bの 入力端子を備えた複数のパソコン機器11、12と、種類Aのキーボード26及びマウス 27並びにディスプレイ25からなる第1の外部接続機器と、種類Bのキーボード34 及びマウス35並びにディスプレイ33からなる第2の外部接続機器と、第1、第2の 外部接続機器が接続されるパソコン機器11、13をそれぞれ選択する第1、第2の 切替え器17、18と、第1、第2の切替え器17、18を独立に切り換えて、対応する第1、 第2の外部接続機器のそれぞれが、複数のパソコン機器のいずれか1を選択して 接続可能となっている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部又は外部に画像出力を2分する画像出力分配器を備え、キーボード 及びマウスについてそれぞれ同時に入力可能な種類A及び種類Bの入力端子を備えた 複数のパソコン機器と、前記種類Aのキーボード及びマウス並びに1のディスプレイから なる第1の外部接続機器と、前記種類Bのキーボード及びマウス並びに1のディスプレイ からなり、前記第1の外部接続機器とは別位置に配置された第2の外部接続機器と、 前記第1の外部接続機器が接続される前記パソコン機器を選択する第1の切替え器と、 前記第2の外部接続機器が接続される前記パソコン機器を選択する第2の切替え器とを有し、 前記第1、第2の切替え器を独立に切り換えて、対応する前記第1、第2の外部接続機器の それぞれが、前記複数のパソコン機器のいずれか1を選択して接続可能となっていることを 特徴とするパソコン入力システム。
【請求項2】 請求項1記載のパソコン入力システムにおいて、前記複数のパソコン機器は、 2台のパソコン機器からなることを特徴とするパソコン入力システム。
【請求項3】 請求項1及び2のいずれか1項に記載のパソコン入力システムにおいて、 前記キーボード及びマウスの種類A、種類Bの入力端子は、それぞれPS/2ポート及び USBの接続端子であることを特徴とするパソコン入力システム。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークや特別なプログラム又は特別なマイコン制御装置等を使用しないで、 CPU(中央演算処理装置)、RAM及びROM等の記憶手段並びに入出力インターフェイス (I/O)を備えるパソコン機器に接続されるキーボード、マウス、ディスプレイをメカニカル、 即ちハード的に切替えながら、複数のパソコン入力者が同一あるいは別の画面を見ながら、 コンピュータへの入力作業が可能なパソコン入力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療分野においては、カルテ公開や電子化の潮流が迫ってきており、パソコン (パーソナルコンピュータ)内に患者の診療データを記載する電子カルテが普及しはじめている。 このような電子カルテなどの入力作業においては、医師等のメイン入力者がレセプト(形式的情報を含む) の部分も含めた電子カルテの全ての入力作業を行っていたのでは、診療に時間がかかりすぎる。 特に、パソコンの入力作業に習熟していない医師等がパソコンの入力作業を行おうとすると、 患者一人分のパソコン入力に数十分を要することになる。そこで、クラークや医療秘書などの アシスタント(以下、単に「アシスタント」という)を横におき、リモート操作ソフト等を利用して、 例えば医師側のメイン入力者のパソコンを操作して、医師とアシスタントが同一画面で作業を行う方法や、 医師側のパソコンとは別にもう1台別のパソコンを使用し、医師側がパソコンの入力を完了した後に その患者カルテを終了し、もう1台のパソコンからその患者カルテを立ち上げ、医師が入力したデータを 基にして更にアシスタント入力者が補助的な入力を行う方法が行われている。また、以上のような2人で パソコン入力を行う方法として、医師側のメイン入力者のパソコンにアシスタント入力者がリモート操作ソフトを 用いてパソコン入力作業を行ったり、マイコンを使った付属装置を用いて疑似入力信号を送り、1台のパソコン 本体を2人以上で使用して入力介助する方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リモート操作ソフトを用いてパソコンの入力作業を行ったり、マイコンを使って疑似入力信号を 送る方法では、医師がパソコンに患者のカルテの入力を終了した後はそのパソコンが一時的にアシスタント 入力者に占領され、医師がそのパソコンを使用して別の患者のカルテを見ることができないという問題が あるほか、既に入力が終了した患者カルテに追加の記載事項などを医師が入力する場合には、アシスタント側 の仕事が中断されるという問題がある。更には、前記したリモート操作ソフトを用いる方法では、作業を行う ディスプレイの画面が狭くなったり、画面の解像度が落ちたり、更には接続切替えに時間がかかる等の問題が ある。
【0004】
勿論、一つのパソコン本体のキーボードやマウスの入力端子に、並列に医師側のキーボード及びマウスと、 アシスタント側のキーボード及びマウスを接続する方法もあるが、医師側とアシスタント側が同時にキーボードや マウスを使用すると、動作しなかったり、あるいはパソコンが停止してしまうという問題がある。医師側と アシスタント側の両方にそれぞれパソコンを配置する方法では、医師側が患者カルテの入力が済んだパソコンを 終了した上で、アシスタント側のパソコンで医師側が入力した患者カルテを立ち上げて補助的な入力をすることに なるので、その間に時間ロスが発生するという問題がある。更に、アシスタントが患者カルテに対して疑義があった 場合には、一旦アシスタント側のパソコンを終了した上で医師側のパソコンの作業も中断し、医師側のパソコンで 疑義が生じた患者カルテを立ち上げる必要があるという問題がある。
【0005】
このような問題は、医師とアシスタントとの両者がパソコン入力を行う場合だけでなく、工場、会社、場合によっては 家庭においても2人の者が同時にパソコンに入力を行おうとする場合に共通に発生する問題であった。 本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、特別なソフト等は使用せず、本来あるパソコンの機能を活用して、 2人の作業者が複数のパソコンの入力作業を行えるパソコン入力システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係るパソコン入力システムは、内部又は外部に画像出力を2分する画像出力分配器を 備え、キーボード及びマウスについてそれぞれ同時に入力可能な種類A及び種類Bの入力端子を備えた複数の パソコン機器と、前記種類Aのキーボード及びマウス並びに1のディスプレイからなる第1の外部接続機器と、 前記種類Bのキーボード及びマウス並びに1のディスプレイからなり、前記第1の外部接続機器とは別位置に 配置された第2の外部接続機器と、前記第1の外部接続機器が接続される前記パソコン機器を選択する 第1の切替え器と、前記第2の外部接続機器が接続される前記パソコン機器を選択する第2の切替え器とを有し、 前記第1、第2の切替え器を独立に切り換えて、対応する前記第1、第2の外部接続機器のそれぞれが、 前記複数のパソコン機器のいずれか1を選択して接続可能となっている。
【0007】
ここで、使用するパソコン機器には、周知のCPU、RAM、ROM、及びI/Oを有し、そのコンピュータ オペレーティングシステム(OS、基本システム)には、マイクロソフト社の「ウインドウズ95、98、Me、2000、XP(商標名)」 が使用されているのが好ましいが、キーボード及びマウスについてそれぞれ同時に入力可能な種類A及び種類Bの 入力端子を備えることが可能なシステムであれば、他のコンピュータシステム(例えば、マック、ユニックス(商品名)等) を使用することもできる。画像出力分配器は、一つのパソコン機器の画像出力を並列に分けることができるものをいい、 例えば、切替え器やパソコン機器に複数のビデオRAMを取付けて分配する機器があり、これらはパソコン機器の内部に 一体的に収納されている場合の他、外部に配置されている場合も含む。この第1の発明に係るパソコン入力システムに おいては、第1、第2の外部接続機器が接続されるパソコン機器を、複数のパソコン機器から選択することができる。 第1、第2の外部接続機器を介してパソコンの入力を行うパソコン入力者は、他の作業者がいずれのパソコン機器に ついての仕事をしているか否かに係わらず、任意にパソコン機器を選んでパソコンの入力を行うことができる。従って、 第1、第2の外部接続機器を同一のパソコン機器に接続した場合には、2人のパソコン入力者が、それぞれキーボードと マウスを使用して一つのパソコン機器を共用して作業を行うことができる。
【0008】
また、第2の発明に係るパソコン入力システムは、第1の発明に係るパソコン入力システムにおいて、前記複数の パソコン機器は、2台のパソコン機器からなる。これによって、2つのパソコン機器に同一又は異なるデータを入れておき、 第1、第2の外部接続機器から必要に応じて切り換えて使用できる。更には、第3の発明に係るパソコン入力システムは、 第1、第2の発明に係るパソコン入力システムにおいて、前記キーボード及びマウスのA、B2種類の入力端子は、 PS/2ポート(Personal System/2 Port)及びUSB(Universal Serial Bus)である。これによって、市販のパソコンを そのまま利用して本発明のパソコン入力システムを構成することが可能となる。PS/2ポートとはPC互換機でのキーボード 及びマウスのインターフェース(又はそのコネクタ)をいう。USBとは1995年に、米インテル社、米マイクロソフト社等の7社が 共同で発表したパソコン用のシリアルインターフェイスをいう。
【0009】
なお、OSをウインドウズ(商標)とするパソコンにおいては、入力装置であるキーボードとマウス及びディスプレイを並行して 使用可能とするには、PS/2ポート入力の機器では困難であり、USB入力の機器と組合わせることによって可能である。 ここで、USB入力のそれぞれの2つのキーボードとマウスを一つのパソコンに接続することによって、理論的には入力を行う ことも可能であるが、実際には動作が不安定であり、途中でパソコンの動作が止まってしまい、パソコン自体の再起動を必要 とする場合もあり、電子カルテの入力にあっては、パソコンを再起動するとその前に入力したデータが消えてしまうこともあり、 あってはならないことである。また、例えば、病院等において医師等のメイン入力者とアシスタント入力者が別々の作業を 行うためには、ソフトに依らずメカニカル(ハード的)に切替えを行うのが最良と考えられる。ここで、PS/2ポートとVGA (VIDEO GRAPHICS ARRAY)切替え器並びにUSBとVGA切替え器を併用して使用すれば(図2参照)、 入力システムだけでなく、画像出力であるVGA画像も瞬時に切替え可能である。また、このようなPS/2ポートとVGA 切替え器やUSBとVGA切替え器を有する切替え装置には、接続されているキーボードからの特別な入力信号(例えば、 「Ctrl」キーを2回連続押し)を検知して、ハード的に入力を切り換えることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。ここに、 図1は本発明の一実施の形態に係るパソコン入力システムのブロック図、図2(A)、(B)はそれぞれ第1、第2の 切替え器の内部配線を示す説明図である。
【0011】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るパソコン入力システム10は、2台のパソコン機器11、12を有している。 パソコン機器11、12はそれぞれパソコン本体13、14と、パソコン本体13、14からの画像出力を2分する画像出力 分配器15、16とを有している。パソコン本体13、14は市販のもの、例えばOSがウインドウズ(商標)タイプのもの等を 使用できるが、内部にキーボード及びマウス接続用のPS/2ポート(種類Aの入力端子の一例)とUSB接続端子 (種類Bの入力端子の一例)を有するものを使用するのが好ましい。なお、この実施の形態では、パソコン本体13には、 ディスプレイの出力端子13a、キーボード及びマウス用のPS/2ポートの出力端子13b、13c、及びUSBの接続端子 13dが設けられ、パソコン本体14には、ディスプレイの出力端子14a、キーボード及びマウス用のPS/2ポートの 出力端子14b、14c、及びUSBの接続端子14dがそれぞれ設けられている。
【0012】
画像出力分配器15、16は、パソコン本体13、14からの画像出力を2分割できるものであればよく、内部に信号の 減衰を防止するための増幅装置を設けているものであってもよいし、一般に市販されているビデオRAMボードを2枚 用意し、これらをパソコン本体13、14にそれぞれ取付けてもよい。この画像出力分配器15、16はパソコン本体13、 14の内部に設けてもよいし、外付けであってもよい。
【0013】
また、パソコン入力システム10には、パソコン機器11、12に接続される第1、第2の切替え器17、18を備えている。 図2(A)に示すように、第1の切替え器17には、パソコン本体13からの画像出力とパソコン本体14からの画像出力を 切り換える切替え部19と、パソコン本体13からの2つのPS/2ポートとパソコン本体14からの2つのPS/2ポートと 切り換える切替え部20、21が設けられている。これらの切替え部19〜21は連動して切替えられ、第1の切替え器 17の出力側の端子22〜24に接続されているディスプレイ25、PS/2接続のキーボード26及びPS/2接続のマウス 27を、パソコン本体13とパソコン本体14とのいずれか一方に切替えて接続できるようになっている。ここで、ディスプレイ 25、PS/2接続のキーボード26及びPS/2接続のマウス27が第1の外部接続機器を構成する。
【0014】
また、図2(B)に示すように、第2の切替え器18には、パソコン本体13からの画像出力とパソコン本体14からの画像 出力を切り換える切替え部28と、パソコン本体13からのUSB端子とパソコン本体14からUSB端子を切り換える 切替え部29が設けられている。USBの切替え部29の出力側はキーボードとマウス用に2つのUSBの出力端子30、 31を有している。これらの切替え部28、29は連動して切替えられ、第2の切替え器18の出力側の端子32に接続 されているディスプレイ33、出力端子30、31に接続されているUSB接続のキーボード34及びUSB接続のマウス35を、 パソコン本体13とパソコン本体14とのいずれか一方に切替えて接続できるようになっている。ここで、ディスプレイ33、 USB接続のキーボード34及びUSB接続のマウス35が第2の外部接続機器を構成する。なお、図2(A)、(B)においては、 理解を容易にするため各切替え部19〜21及び28、29を有接点式のスイッチで示しているが、無接点式(半導体式)の スイッチであってもよい。これらの切替えは、キーボード26、34やマウス27、35に組み込んでもよく、更には別に設けて もよい。なお、各切替え部19〜21及び28、29の動作は、前記のようにキーボードからの特別な入力を検知して切り換えて もよいし、別にスイッチを設けて切り換えてもよい。
【0015】
従って、以上の構成となったパソコン入力システム10においては、例えば、病院の医師等のメイン入力者側に第1の 外部接続機器を構成するディスプレイ25、キーボード26及びマウス27を配置する。そして、アシスタント入力者に第2の 外部接続機器を構成するディスプレイ33、キーボード34及びマウス35を配置し、それぞれのパソコン機器11、12の 電源をオンにする。今、パソコン本体13にある電子カルテに入力を行う場合には、メイン入力者が第1の切替え器17を パソコン機器11側に切替えて、ディスプレイ25を見ながら、キーボード26及びマウス27を用いてパソコン本体13に データ入力を行う。この場合、アシスタント入力者も第2の切替え器18をパソコン機器11側に切り換えて、パソコン本体 13の入力状況をディスプレイ33を通じて見ることができる。そして、メイン入力者が入力を間違えた場合あるいは メイン入力者の入力が不足する場合には、自分のキーボード34及びマウス35を用いてパソコン本体13に入力を 行うことができる。
【0016】
この場合、メイン入力者はPS/2ポートに接続されるキーボード26及びマウス27を用い、アシスタント入力者はUSB端子に 接続されるキーボード34及びマウス35を用いるので、パソコン本体13が動作停止(フリーズ)等の障害を起こすことなく、 安定に作業を行える。また、アシスタント入力者は必要な場合には、第2の切替え器18をパソコン機器12側に切り換えて、 パソコン本体14への入力をも行うことができる。また、メイン入力者は必要によって第1の切替え器17を切り換えてパソコン 本体14の入力を任意に行うこともできる。
【0017】
前記実施の形態においては、キーボード及びマウスの入力について、PS/2ポートとUSB接続端子を用いた場合について 説明したが、他のCPUとマウスやギーボード等の周辺機器を連結手段であって、相互に干渉しないもの(例えば、 シリアルポート、COMポート、IEEE1394、i.LINK、RS−422)の使用が可能である。また、前記実施の形態においては、 2台のパソコン本体13、14を使用する場合について説明したが、3台又はそれ以上のパソコン本体に接続する場合にも 本発明は適用でき、この場合は、各パソコン本体毎に別々のデータを格納して作業を行うことができる。更には、 前記実施の形態においては、第1、第2の外部接続機器を複数のパソコン機器に、第1、第2の切替え器を用いてその接続を 切り換えて使用していたが、同時に並行して入力できるキーボード、マウスであれば更に多数の外部接続機器を複数の パソコンに接続することもできる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1〜3記載の発明は以上のように、内部又は外部に画像出力を2分する画像出力分配器を備え、キーボード 及びマウスについてそれぞれ同時に入力可能な種類A及び種類Bの入力端子を備えた複数のパソコン機器と、 種類Aのキーボード及びマウス並びに1のディスプレイからなる第1の外部接続機器と、種類Bのキーボード及び マウス並びに1のディスプレイからなり、第1の外部接続機器とは別位置に配置された第2の外部接続機器と、 第1の外部接続機器が接続されるパソコン機器を選択する第1の切替え器と、第2の外部接続機器が接続される パソコン機器を選択する第2の切替え器とを有し、第1、第2の切替え器を独立に切り換えて、対応する第1、第2の 外部接続機器のそれぞれが、複数のパソコン機器のいずれか1を選択して接続可能となっているので、2人の パソコン入力者が同時に同一の又は場合によっては異なるパソコン機器に、外部接続機器を接続して作業を行える。 この場合、接続するパソコン機器は、キーボード及びマウスについてそれぞれ同時に入力可能な種類A及び種類Bの 入力端子を備えたものを使用しているので、同一種類の入力端子に接続した場合より、その動作が安定する。特に、 請求項2記載のパソコン入力システムにおいては、複数のパソコン機器は、2台のパソコン機器からなっているので、 実用的であり、システムの構築も容易である。そして、請求項3記載のパソコン入力システムにおいては、キーボード 及びマウスのA、B2種類の入力端子は、PS/2ポート及びUSBの接続端子であるので、市販のパソコンを利用して システムを組むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の一実施の形態に係るパソコン入力システムのブロック図である。
【図2】
(A)、(B)はそれぞれ第1、第2の切替え器の内部配線を示す説明図である。
【符号の説明】
10:パソコン入力システム、11、12:パソコン機器、13:パソコン本体、13a、13b、13c:出力端子、13d:接続端子、 14:パソコン本体、14a、14b、14c:出力端子、14d:接続端子、15、16:画像出力分配器、17:第1の切替え器、 18:第2の切替え器、19〜21:切替え部、22〜24:端子、25:ディスプレイ、26:ギーボード、27:マウス、28、 29:切替え部、30、31:出力端子、32:端子、33:ディスプレイ、34:キーボード、35:マウス

「公開特許広報」
図1
図2

以上、ここまで2003年10月27日記載

■2014年10月現在の使用状況■


現在は、第1診察室ではアシスタント入力システムは置かずに、診察テーブルのみに 設置しています。



斜めデスクがミソです。
診察室2に代診の先生用として、カーテンの奥に医療事務担当者が座って入力出来るよう、



のように設置、使用しています。
レントゲン閲覧用のディスプレイは入力が2系統あるので、ディスプレイ側で切り替えしています。
電子カルテだけ切り換えスイッチで切り換えしています。

※画像をクリックすると、大きな画像をご覧いただけます。

ここまで2014年10月12日記載

Last update Aug.28.2023